アジア開発銀行(ADB)総裁の黒田氏は、今年タイの経済成長率が5.0%となり、来年も5.2%の成長をするだろうと明らかにした。同時に、日本を除いたアジア全体の経済成長率が今年7.6%にとどまるとの予想も明らかにした。この原因は食品価格、燃料価格などの上昇によりインフレの上昇率が、記録的な上昇するためだという。同氏はアジア経済が今年、来年と停滞する傾向にあると予想したが、タイ経済に関しては、停滞せず成長する傾向にあるだろうとの考えを示した。
またADBは、燃料価格高騰の影響がタイ、マレーシア、シンガポール、ベトナムなどの東南アジア諸国の輸出に悪影響を与えるだろうとの予想を発表した。
ADBは今年の経済成長率について、アジア諸国の予想値を発表した。各国の経済成長率は以下の通り。
中国:今年10.0%、来年9.8%、香港:今年4.5%、来年4.8%、韓国:今年5.0%、来年5.2%、台湾:今年4.2%、来年5.6%、インドネシア:今年6.0%、来年6.2%、マレーシア:今年5.4%、来年5.9%、シンガポール:今年5.2%、来年5.8%、ベトナム:今年7.0%、来年8.1%、フィリピン:今年6.0%、来年6.2%。