国内旅行協会(ADT)のマイヤラット会長は、経済全体の不況や国内の混乱等により、旅行会社のツアー申込数やガイドの仕事が、過去3年間の間に60%下落した事を明らかにした。
不況や08年におきた空港占拠に代表される国内の混乱により低迷している旅行業界に対する施策としてタイ政府観光庁(TAT)が実施している施策は、ツアー申込や・ガイド業者の仕事を増加に寄与していないと同会長は見ている。「TATが発表した観光状況は実態を表していない。例えばチェンマイ県のホテルは宿泊率が30%と報告してききているが、TATの発表した旅客人数から考えるとその数字は適切ではない」としている。
TAT 国内マーケティング担当のワンサデット氏は、6月にタマサート大学にて「Thailand Tourism Festival 2009」と題したイベントを行なった。5日間の来場者は前年比63%増の16万2967人となり、同時に同イベント期間中の売上は前年比48.7%増の1億7400万バーツとなった事を明らかにしている。最近の旅行者のニーズとして、ツアーやガイドを利用しない傾向が多く、ホテルの宿泊室の予約率と旅行ツアーの申込数の剥離が顕著になってきている。