タイ工業連盟(FTI)の発表によると、2026年7月の産業景況感指数(TISI、100以上で好感)は、前月の88.2から90.0に上昇した。増加は2カ月連続。電気自動車(EV)の好調な販売と輸出の回復が要因。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、FTIのパニターン事務総長は、EVの今年上半期の売上高が前年同期比93.07%増加し、関連産業のサプライチェーンに好影響を与えたと説明。米国や欧州連合、中国などの主要貿易相手国との投資交渉も加速し、タイ製品の販売拡大と貿易障壁の低減につながったとした。
また、米国や日本市場向けに、ハードディスクドライブや自動車部品などの工業製品の輸出が拡大すると見込んでいる。
マイナス要因は、米国とイランの紛争激化と、原油価格、海上輸送費、製造コストの上昇。米国がタイ製品に12.5%の輸入関税を課したことで、将来的に米国市場への輸出コストが増加する可能性がある。
観光部門では、観光客数が前年同期比3.1%減少。観光地の購買力低下につながった。一方、中小企業の不良債権比率は9.5%まで上昇した。
FTIが7月に実施した48業種1330人の経営者を対象にした調査によると、懸念が減少している項目は、エネルギー価格(53.2%)、国内経済(51.7%)、為替相場(25.1%)、融資の借り入れ(25%)、ローン金利(21.4%)。懸念が高まった項目は、世界経済(62.1%)、政府の政策(34.6%)。
3カ月後予測は、前月の94.5から96.1に上昇。タイが国際通貨基金(IMF)と世界銀行会合の開催地となり、経済活動への刺激が期待されている。