世界で人気を集めたタイのコビトカバ、ムーデンが10日、1歳の誕生日を迎えた。バンコク・ポストは「幼少時代を終えた」と報じている。
報道によると、タイの仏教の祝日である三宝節(アサラハブーチャ)でもある10日、カオアキオ動物園(東部チョンブリー県)ではムーデンの誕生日を祝うイベントを開催。特製ケーキの贈呈や「ムーデンの生意気さについて」の講話もあった。
10日朝、誕生日を祝おうと、ムーデンの囲いの外には約100人のファンが集まった。マレーシアから仕事を休んで駆け付けたというジェニファーさんは、「カオスで怒り狂うジャガイモのようなムーデンに取り憑かれている」と語った。ムーデンは成熟期に近づいているが、「特別な存在で、幸せにしてくれる。今でも本当に生意気で面白い」と話した。
生後5キロだったムーデンの体重は、93キロまで増加した。かつての活発な行動とは対照的で、誕生日の10日も囲いの中をのんびりと歩きながら、果物や野菜を食べながら過ごした。
飼育員の1人は、「昔はとてもいたずら好きで、いつも飛び跳ねていた。今は食べて寝るだけだ」としながら「写真を撮ると目が輝く」と話した。
飼育員らは、ムーデンの持ち物をオークションに出品する予定。幼少期に好んで押し回していた黒い水盤も含まれているという。