米国は14日、タイがタイ・カンボジア共同宣言に復帰するまで、2国間の関税交渉を一時停止するとタイに伝達した。アヌティン・チャーンウィラクン首相兼内務大臣は16日、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相と15日に電話会談し、ドナルド・トランプ米大統領は、関税交渉と共同宣言の遵守を切り離して扱うことに同意したと確認した。
タイラットなどの報道によると、タイ外務省は15日、米国から前夜に2国間の関税協定に関する交渉を一時停止すると伝達があったと発表した。米国は、タイが泰・カンボジア和平宣言への復帰を約束した場合にのみ交渉を再開するとタイに伝達。国境問題の早期解決に期待感を表明した。
アヌティン首相は16日、自身のフェイスブックにマレーシアのアンワル・イブラヒム首相と電話会談したと報告。トランプ大統領は、再度会談したアンワル首相に対し、和平宣言に盛り込まれた地雷除去活動を重視するアヌティン首相の立場に賛同を示したと明かした。
トランプ大統領は、地雷の迅速な除去が両国民の安全に極めて重要だと強調。和平宣言の遵守をタイと米国の間で進行中の貿易問題に関連付けないと保証したという。