タイの空き家率が上昇を続けている。民間調査機関の不動産研究評価センター(AREA)によると、2025年の全国の空き家は164万戸で、国の年間予算に匹敵する3兆4500億バーツ相当の損失となっている。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、マンション市場への過剰投機が原因で、新築物件の4分の1が空き家の状態。特にバンコク首都圏に集中し、2025年の住宅総数639万376戸のうち、73万4893戸が空き家だった。
バンコク首都圏の空き家の58%はマンションだ。空室率は24.8%に達し、4戸のうち1戸が空室。専門家は、「空き家を適切に活用せずに価値が下がると、経済的損失だ」と報告。現在、タイの法律では、物件を空き家のまま放置する不動産所有者に対する罰則規定が無いため、空き家に特化した土地建物税の導入が現実的な解決策だとしている。
空き家が多い地域は、トンブリー28.6%、ノンタブリー27.8%、クローントゥーイ27.5%、バーンカピ27.3%、そのた他26.8%、バーンヤイ26.8%、バーンナー26.2%。