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タイ通【 社会 】
投稿日時: 2025-11-13 10:38 2025-11-13 08:38

タグ: [ 健康・美容 ] [ 調査・レポート ]

タイの半数が肥満、非感染症疾患は増加

 最新のタイの健康調査によると、15歳以上のタイ人の約半数(2740万人)が、太り過ぎか肥満の状態だと分かった。糖尿病患者は610万人、高血圧症は1750万人で、非感染症疾患(NCD)は増加傾向にある。

 クルンテープ・トゥラキットなどの報道によると、第7回国民健康調査の結果で、糖尿病と高血圧患者は約2000万人、過体重・肥満は2740万人、糖尿病リスクのある患者は570万人に上ることが分かった。若年層や労働世代は、喫煙や飲酒など高リスク行動が原因で、高齢者よりもNCDを発症する危険性が高くなっている。

 調査結果は、ラマティボディ病院医学部と保健システム研究所、タイ健康促進財団(タイヘルス)が共同で発表。「タイにおけるNCDの状況:傾向と政策提言」に焦点を当て、全国21県約3万人を対象に5年ごとに実施している。

 同病院医学部のウィチャイ・エクプラコーン准教授は、過去20年間(2004~2025年)で、タイのNCDの状況が悪化していると指摘。15歳以上の有病率は、糖尿病10.6%(610万人)、高血圧病29.5%(1750万人)、過体重・肥満45%(2740万人)、脂質異常症20%、メタボリックシンドローム28%。

 また、将来的に糖尿病になる可能性が高い人は570万人。良好な血糖コントロールを維持している糖尿病患者の割合は、2004年の13.8%から28.6%に上昇したが、世界保健機関(WHO)が推奨している80%を大きく下回っている。

 さらに、糖尿病患者の27%(160万人)と高血圧患者の48%(840万人)は、自身の病状に気が付いていない。

 第7回調査の責任者であるロエングルディー・パタナヴァニッチ准教授は、喫煙や飲酒、肥満、運動不足の健康リスク行動が蔓延していると指摘。喫煙者1100万人、飲酒1700万人、肥満2700万人、運動不足2500万人、喫煙と飲酒600万人、肥満と運動不足1200万人、4つの行動リスク全てに当てはまる人は320万人。
 
 特に行動リスクに当てはまる40歳未満のグループでは、NCDを発症する可能性が上昇。15~34歳の年齢層の糖尿病発症リスクは、「リスク要因無し」0.3%、「リスク1つの場合」2.2%、「4つ全ての場合」45.2%。高血圧症の発症リスクは、「リスク要因無し」2.1%、「リスク1つの場合」6.5%、「4つ全ての場合」76.8%だった。
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