日本ハム(本社:大阪市北区)とタイ食品大手チャロン・ポカパン・フーズ(CPF、本社:バンコクはこのほど、タイで豚肉加工品を製造する新会社の設立に関する合弁契約書を締結したと発表した。
 日本ハムによると、新会社「CPF・NHフーズ株式会社」を11月に設立。2026年3月までに、CPFグループ会社のCPFフーズ&ビバレッジ(CPFFB)から、タイ国内の豚肉加工品工場を取得する。資本金は18億バーツ。出資比率はCPFFBが51%、日本ハムが49%。
 合弁会社が取得する工場は、中部チャチューンサオ県に立地。敷地面積7万9000平方メートルで、鉄筋コンクリート造2階建て。延べ床面積は1万5171平方メートル。製造品目は約78品目。従業員数は約340人。
 日本ハムの井川伸久・代表取締役社長は、「両地域をリードする企業間の長期的な協力関係を強化する重要な一歩だ。当社は、共創と挑戦でたんぱく質の新たな価値創造に取り組んでいる。畜産加工食品分野を強みとする CPF との業務提携の加速により、相互の強みを活かし、アジアを中心とした海外での同分野のビジネスを強く推進していく」とコメント。
 CPFプレジデント兼CEOのPrasit Boondoungprasert氏は、「今回のパートナーシップは、アジアの食品産業を世界水準に引き上げるという両社に共通する志を体現したもので、両社の強みを結集する極めて重要な節目となる。CPF が誇る一貫した流通ネットワークと原料調達力、日本ハムの先進的な商品開発力と製造基準を融合し、食品製造における新たな基準を打ち立て、アジア各国の消費者にプレミアム品質の加工食品を届ける」と話した。