タイ国政府観光庁(TAT)は27日、シリキット王太后陛下の崩御により、タイは国家的服喪の期間に入ったが、旅行者は平常通りタイを訪問できると声明を発表した。ロイクラトン祭りは、追悼式の実施やコンテストの中止など、内容を一部変更して実施するという。
TATは声明で、「心からの哀悼の意を表し、深い喪失を悼むタイ国民と共にある」と発表。旅行者に対し、寺院、王室関連施設、政府施設を訪問する際には、敬意を表した服装と、慎み深い行動を取るよう呼び掛けた。
タイ政府は26日、全国公的機関での半旗掲揚(30日間)や、公務員の1年間の喪服着用、一般国民への地味な色の服装の推奨(90日間)を閣議決定した。
全ての観光地、交通機関、レストラン、店舗、イベントなども基本的に通常通り継続するが、公的行事や娯楽イベント、その他の事業運営は、国の服喪の情勢に鑑み、主催者の自主的な判断に基づいて適切に形態を見直すことが奨励されている。
王室庁によると、葬儀の儀式のため、10月26日から11月8日まで、王宮とワット・プラ・シー・ラッタナー・サーサダーラーム(ワット・プラ・ケオ)は一時閉鎖。
スコータイ・ロイクラトン&キャンドル・フェスティバル2025は、予定通り2025年10月27日から11月5日、スコータイ歴史公園で開催するが、毎晩21時21分にキャンドル点灯による追悼式を実施。花火は伝統的なスコータイ様式のみとなる。ノッパマス美人コンテストは中止する。
アユタヤ・ロイクラトン祭りは予定通り開催。全体的に控えめな内容に変更し、王太后陛下を追悼するキャンドル点灯式を行う。