シティコープ・セキュリティーズ(タイ)取締役兼外国ブローカー協会長トンマクット氏は、3月頃から欧米を中心とした外国人投資家を中心に、アジア圏内の株式市場に資金が流入していると発言した。これは米経済が底打ちを始めたことで投資家の不安感が停滞したためだとしている。
だが同氏は個人的な意見として、「現在タイ株式市場は急騰しすぎて過熱感がある。SET指数は530ポイントを越えPERは13倍を越えた。これは今年の上場会社の純利益が前年比20%増、来年の純利益がさらに20%増とならなければいけない水準だ。だが今年の上場企業の純利益は前年比横ばい、来年の純利益は15%増の成長にとどまる見通しである。さらには政情不安の材料も抱えている。そのため現在の市場は過熱感があることから、SET指数は500-505ポイントまで下落する可能性がある。」と述べた。