タイ東北部サケーオ県で国境警備を担当するアランヤプラテート特別部隊は3日、同県タープラヤー群でスパイ活動をしていた疑いでカンボジア人の男を逮捕した。男は、カンボジア軍から1日160バーツ(約730円)の報酬を受け取り、タイ軍を偵察していたという。
MGRオンラインなどの報道によると、国境地域の村の防衛ボランティアチームが男を発見。カンボジア軍に代わってタイ軍の監視活動をしていた疑いで、特別部隊が1日に拘束した。
村の防衛ボランティアは、検問所から約2キロメートル地点の国境沿いで不審な動きをしている男を発見し、通報した。調べによると、男はタイへ不法入国し、同郡でタイ当局の動きを監視してカンボジア軍に報告する仕事をしていたという。報酬は1日当たり2万リエル(約160バーツ)だと話しているという。
タイ政府は、タイ領土で諜報活動したカンボジア人は死刑に処される可能性があると警告。ジラユ政府報道官は3日、カンボジア国民に対し、政府や軍のためにスパイ活動を行わないよう厳重に警告した。