2025年5月19日はタイの歴史で重要な日となった。国王陛下と王妃陛下は、バンコクのドゥシット宮殿で、同性カップルの結婚の儀式を執り行った。初の王室主催の結婚の儀式は初めて。
現地メディアによると、結婚式には同性カップルが出席。式典後には昼食会が開かれ、両陛下は新婚夫婦に祝杯を挙げた。参加者はFacebookに「国王のご厚意に深く感謝する」と投稿した。同性カップルの1人は、王室近衛部隊本部所属の職員だという。
タイでは今年1月、同性の婚姻を可能にする結婚平等法を施行。東南アジアでは台湾とネパールに次いで3カ国目。財産の共同所有や相続、医療上の決定権など、異性同士の婚姻と同じ権利を認めている。
タイの王室結婚式は、ラーマ6世の治世まで遡る。1918年8月26日、ラーマ6世がラーマ7世と王妃の結婚式を宮殿で執り行うよう命じたのが初の国王結婚式で、王室のホラ貝による水の祝福や、聖油の授与、国王による贈り物と私財の授与が行われたという。