4月13日に開幕した大阪万博で、タイ政府は保健省主導の「タイ・パビリオン」をオープンした。タイの伝統と先進技術を融合した、医療とウェルネスサービス分野への取り組みを中心に展示する。
クルンテープ・トゥラキットなどの現地報道によると、ソムサック保健相は24日、タイパビリオンの開会式に出席。ウィッチュ駐日大使や、チャイ貿易代表ら関係者が出席した。
ソムサック保健相は、「タイパビリオンがタイらしさを世界に発信し、タイが医療とウェルネスの中心地となる可能性を示すだろう」と述べた。パビリオンでは世界文化遺産のタイ古式マッサージや漢方薬も展示。タイマッサージの技術を実演するため、熟練セラピストを選定したという。
ソムサック保健相は、これまで寄せられたパビリオンへの批判を含め、今後の修正は可能だと述べた。「科学者として、保健省に80点のA級評価を与える。批判しているのは文系の人が多く、10点万点中2点しか評価しない人もいる。全員を満足させることはできない」と語った。
タイパビリオンをめぐっては、建設費予算の8億バーツが高額だとして、タイ国内で批判が起こっている。