タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)の発表によると、2025年3月のタイ消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は、前年同期比0.84%増の100.35。ノンアルコール飲料や肉、調理済み食品、ディーゼル燃料、家賃の価格が上昇した。前月比では0.20%減。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、ノンアルコール飲料・食品部門は同2.35%上昇した。果物(ドリアン、パイナップル、ココナッツなど)や植物油、ココナッツ、コメ、小麦粉、砂糖製品の価格が上昇した。
食品・飲料を除くその他の部門は、同0.18%減。ガソホールや生活用品(シャンプー、スキンケア、石鹸)などの価格が下落した。
生鮮食品とエネルギーを除いた3月のコアインフレ率は、同0.86%増の101.12。前月比では0.99%増加した。
2025年第1四半期の平均CPIは前年同期比1.08%増。前四半期比では0.14%減。
第2四半期のインフレ見通しは、第1四半期から低下すると予測。当初の0.1~0.2%減から0.14~0.15%に修正した。
TPSOのプーンポン局長は、ドナルド・トランプ米大統領がタイへの関税を36%に引き上げたことで原油価格が下落し、今年のタイのインフレ率が約50%低下する可能性があると述べた。
また世界130経済圏の2月CPIで、タイは低インフレグループに位置。世界では22番目、ASEAN8カ国(インドネシア、ブルネイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム、ラオス)では4番目に低くなっている。