タイ商務省が発表した貿易収支統計によると、2024年の輸出額は前年比5.4%増加し、史上最高の3005億2950万ドルに達した。石油関連製品・金・武器を除く実物部門は5.4%増。輸入額は同6.3%増の3068億980万ドルで、貿易収支は62億8040万ドルの赤字となった。同省は2025年の輸出を2~3%増と予測している。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、2024年12月の輸出額は、前年同月比8.7%増の247億6590万ドル(8533億500万バーツ)で、6カ月連続で拡大した。実物部門は同10.4%増。輸入額は同14.9%増の247億7650万ドルで、貿易収支は1060万米ドルの赤字。
同省貿易政策・戦略事務局のプーンポン局長は、世界的に貿易政策に対する不確実性が高まっている中、多くの主要市場で資本財と原材料の輸出が好調で、成長の原動力になったと述べた。
12月の農産物・農工業製品の輸出は同8.9%増で、6カ月連続上昇した。農産物は同10.7%増、農工業製品は同6.7%増。主な輸出製品はゴム(48.5%増)、生鮮・冷凍・加工鶏肉(7.1%増)、魚介加工品・缶詰(14.2%増)など。
一方、コメ(8.5%減)や砂糖(30%減)は減少。自動車・機器・部品(7.2%減)や精製油(33.7%)、内燃機関・部品(28.3%減)などの重要製品も縮小した。