空気質監視サイトIQエアーによると、タイの首都バンコクの空気質は9日午前8時30分時点で世界ワースト9位に上昇した。大気汚染物質PM2.5(微少粒子状物質)の数値は1立方平方メートル当たり72.5マイクログラムで、世界保健機構(WHO)が定める安全基準値の14.5倍だった。タイ政府の定める安全基準は37.5マイクログラム。
クルンテープ・トゥラキットの報道によると、チェンマイ県もワースト14位にランクインした。空気の循環が悪く、PM2.5の数値は1月15日まで高い見込み。数値の高いエリアに居住しているのは約1500万人で、寿命が約1.78年縮むという。
大気汚染が原因で発症した疾病の治療費は約30億バーツ。保健省の発表によると、2024年のPM2.5を原因とする疾病の患者は104万8015人。内訳は肺炎22万6423人、眼炎35万7104人、皮膚炎44万2073人、喘息1万8336人、心筋梗塞4051人、空気汚染への暴露28人。
9日時点でPM2.5数値がオレンジ(健康に影響を及ぼし始める)に達しているのは39県。レッド(人体に有害)に達しているのは11都県(ナコーンパトム、サムットプラーカーン、ラヨーン、サムットソンクラーム、ラーチャブリー、ペッブリー、サラブリー、サムットサーコーン、ピッサヌローク、ノンタブリー、バンコク)。