タイのサトウキビ・砂糖委員会(OCSB)は、国内58件の製糖工場に対し、焼却後にサトウキビを収穫する農法を採用している農園からのサトウキビ購入を中止するよう要請し、52工場から協力を得たと明らかにした。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、大手6工場は同委員会の要請を拒否。年明けからの数日間で、6工場は焼却サトウキビを約400万トン購入。40万ライの森林が消失し、約1000トンの大気汚染物質PM2.5が発生したと指摘した。
6工場はスパンブリー製糖工場とウドンターニー製糖工場、カーラシン製糖工場、ノーンブワラムプー県のエーラワン製糖工場、サコンナコーン県のタイ・ロンルアン工場、コーンケーン県のルアム・カセッタコーン工場。
サトウキビ収穫の手間やコスト削減のため、刈り取る前にサトウキビを焼却する手法を採用する農園もある。焼却の際に発生する大量の煙が大気汚染に繋がるため、政府は大手製糖企業に対し、農家のサトウキビ焼却の削減を支援するよう求めていた。
OSCBのバイノイ・スワンチャトリー事務局長は、1月12日の子供の日の贈り物として子どもたちにきれいな空気を届けるため、1月3日から12日まで協力期間とするとしている。