タイ憲法裁判所は18日、タクシン・シナワット元首相が刑務所ではなく警察病院で刑期を過ごすことを支援したとして、タウィー・ソッドソン法務大臣と矯正局、バンコク留置所所長に対して提出された訴状を棄却した。
マティチョンなどの報道によると、訴状はコンデーチャー・チャイラット氏が提出。3者はタクシン氏が他の受刑者には与えられていない待遇を受けるのを支援し、権利と自由を保護する憲法第27条に違反しており、立憲君主制の打倒を禁止する憲法第49条にも違反すると訴えていた。
憲法裁は、コンデーチャー氏の訴えに根拠が無く、3者が立憲君主制を打倒しようとする行為を行ったことを証明していないとの判決を下した。
また憲法裁は、ソンティヤ―・サワッディー氏が提出していたタイ貢献党とペートンターン・シナワット首相に対する訴えも棄却した。ソンティヤー氏は、同党とペートンターン氏が選挙公約に掲げていたデジタル・ウォレット政策を実行しておらず、選挙公約の変更や変更を規制する憲法第257条と258条に違反すると訴えていたが、憲法裁はソンティヤー氏の権利は侵害されていないと判断した。