患者用のスプーンが1日当たり約24本盗まれるというタイのある公立病院は、スプーンを1本5バーツで患者に販売することにした。患者の家族がスプーンを持ち帰る事例が相次ぎ、病院側の負担が増しているためだが、ネット上では賛否の議論が巻き起こっている。
マティチョンの報道によると、ある体験者はフェイスブックで、祖母の見舞いに病院へ行った際、食事の時に1本5バーツでスプーンを購入したと投稿。普通のご飯なら手でも食べられるが、お金のない人はお粥の場合は見ていることしかできないと語った。
一方、別のフェイスブックページでは医師が不満を述べている。病院では1日最大24本のスプーン盗難が多発し、病院側の負担になっているため、社会貢献を求めるならスプーンを寄付して欲しいと述べた。
スプーンやフォークは通常、私物であるため、患者や親戚が自分で用意する方法を採用している病院も多いという。ネット上では賛否両論の議論が巻き起こったが、多くの人は病院側に賛成していた。