タイ工業連盟(FTI)は25日、2024年通年の自動車生産台数を170万台から150万台に引き下げた。国内販売向けは55万台から45万台に、輸出向けは115万台から105万台に下方修正。国内販売と海外輸出が共に減少し、2021年以降最低になる見込みだ。FTIが生産台数を下方修正するのは今年2度目。
マティチョンの報道によると、10月の自動車生産台数は前年同月比25.1%減の11万8842台(前月比2.8%減)。輸出向けは同7%減の8万7741台、国内販売向けが51.7%減の3万1101台と大幅に減少した。
1~10月の自動車生産台数は、前年同期比19.3%減の124万6868台。輸出向けは同4.7%減の86万1916台で、全体の69.1%を占めた。
FTI自動車産業部会のスラポン会長は、金融機関の自動車ローン引き締めが引き続き自動車販売に圧力となっていると指摘。中等での情勢不安の高まりも輸出に打撃を与えていると述べた。
1~10月の自動車輸出は、前年同期比8%増の85万3221台。10月単月では前年同月比20.2%減の8万4334台(前月比5.1%増)。