アピシット首相は24日未明、バンコク都内全域と隣県5県(サムットプラーカーン県、ノンタブリー県に加え、ナコーンパトム県、アユタヤ県、パトゥムターニー県)の一部に出されていた非常事態宣言を解除すると発表した。タクシン派団体の反独裁民主戦線(UDD)を中心とした赤服集団のデモ行動が激化した12日に発令してから約2週間ぶりの解除となった。
当初早期に同宣言が解除されるものと予想されていたが、昨年末タクシン派政権を結果的に行った反タクシン派団体の民主主義市民連合(PAD)幹部のソンティ氏が、何者かに銃撃され一時重傷となる事件が発生したことにより、解除が延期された。
今回の同宣言発令により、日中韓の3カ国からの渡航キャンセルが相次いでおり、特に中国政府がタイへの渡航自粛を促したことから、中国からの観光客が大幅に減少している。