タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)が7日発表した9月の消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は108.68で、前年同月比0.61%増加した。上昇は6カ月連続。ディーゼル燃料と一部の野菜価格が値上がりしたことが影響した。
クルンテープ・トゥラキットの報道によると、変動の激しい食品とエネルギー価格を除いたコアCPIは同0.77%上昇。
TPSOのプーンポン局長は、ディーゼル燃料の高騰や、農地の洪水被害が影響したと述べた。2024年第四半期のCPIは、ディーゼル燃料や航空運賃など観光サービス商品の価格上昇や農地の洪水被害により約1.49%と予測。同省は通年のCPI予測値を0.0~1.0%から0.2~0.8%に変更した。
世界130経済圏でタイはインフレ率が5番目に低く、東南アジア7カ国(ブルネイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム、ラオス)中で2番目に低かった。
食品・飲料部門は同2.25%上昇。主に生鮮野菜や果物、コメ、スティッキーライス、牛乳、卵、惣菜、インスタントコーヒー、調味料などが上昇した。
非食品部門は同0.55%減。主にガソホールやガソリンなどの燃料と衣類が下落した。一方でディーゼル燃料、光熱費、家賃、学生の交通費、航空運賃は上昇した。