タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)が発表した8月の消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は108.79で、前年同月比0.35%増加した。水害で生産地域の収穫量が減少し、生鮮野菜や果物の価格が上昇した。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、同局のプーンポン局長は5日、一部農地の洪水被害により、特に生鮮野菜や果物などの食品価格が上昇したと述べた。一方でエネルギー価格は下落。その他の商品・サービスはインフレに影響しなかった。
食品・ノンアルコール飲料は同1.83%増。主に生鮮野菜や果物、米、スティッキーライス、牛乳、鶏卵価格が上昇した。非食品・飲料は同0.68%減少した。
生鮮食品とエネルギーを除くコアインフレ率は、同0.62%増の105.06。前月比で0.12%増加した。
1~8月の平均CPIは、前年同期比0.15%上昇。商務省は、2024年の総合インフレ率を0.0~1.0%の範囲内になると予測している。
2024年7月のCPIは前年比0.83%上昇。他国と比較して低インフレ率が続き、データ発表した128カ国中で10番目に低く、東南アジア8カ国(カンボジア、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ベトナム、フィリピン、ラオス)で2番目に低かった。