タイの最低賃金引き上げを議論する政府・雇用者・労働者の三者賃金委員会は、一部メンバーの欠席により、20日の会議を中止した。10月1日から導入予定だった1日400バーツへの引き上げは、延期される見込み。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、労働省のパイロート次官は、15人で構成する同委員会の出席者が9人のみだったと述べた。最低賃金の引上げに関する会議の投票には、3分の2の定足数(10人)が必要。
バンコク・ポストによると、欠席者は政府側4人、労働者側2人の計6人。政府側の欠席者には、タイ中央銀行(BOT)代表のメーティ・スパポン氏や、商務省のプーポン貿易政策戦略局長も含まれているという。
メーティ氏の欠席については、BOTから「代表者としての法的立場は無くなった」と通知があった。パイロート次官は、代わりの出席者を出すべきだと述べた。
三者賃金委員会の会議延期は2度目。9月16日の会議も、雇用者側の委員が欠席して延期となっていた。