国家水資源局によると、モンスーンがタイ北部や中部北側、東北部を通過するため、18日までにバンコクを含む48都県で大雨が降り、洪水が発生する可能性がある。また北部のチェンライ国際空港では、コック川の氾濫のため全便を欠航している。
バンコク・ポストなど現地報道によると、18日までに洪水被害の発生が予想される地域は、チェンライやチェンマイなど北部13県と、ルーイ県など東北部13県、バンコク首都圏など中部8県、チョンブリーなど東部6県、プーケットなど南部8県。
北部チェンライ県ではコック川が氾濫し、チェンライ国際空港は12日午後1時10分発のタイ・エアアジア便を最後に、残りの全便を欠航した。タイ空港公社は空港内に残された乗客の避難のため、職員を派遣する。空港は停電したが、電源バックアップで対応。旅客ターミナルや滑走路は冠水していないという。
また国家水資源局は、メコン川に氾濫の危険性があるとして、チェンライ県とルーイ県、ノーンカーイ県、ブンガーン県、ナコーンパノム県、ムックダーハーン県、アムナートチャルーン県、ウボンラーチャターニー県に警戒情報を出した。
気象局によると、12日午前10時45分時点で、チェンライ、チェンマイ、ターク、スコータイ、ピッサヌローク、アーントーン、アユタヤの545地域が浸水。チェンライでは3人が死亡。チェンマイでは土砂崩れにより6人が死亡している。
警戒が必要な48県は以下の通り。
・北部13県(チェンライ、チェンマイ、メーホンソン、ターク、パヤオ、ナーン、プレー、ウッタラディット、ピッサヌローク、カンペーンペット、ピチット、ナコーンサワン、ペッチャブーン)
・北東部13県(ルーイ、ノーンカーイ、ブンカーン、ナコーンパノム、コンケン、マハーサーラカーム、ロイエット、ヤソートーン、ナコーンラーチャシマー、ブリーラム、スリン、シーサケート、ウボンラーチャターニー)
・中部9県(ロッブリー、サラブリー、ナコーンナヨック、バンコクと周辺5県)
・東部5県(プラーチーンブリー、チョンブリー、ラヨーン、チャンタブリー、トラート)
・南部8県(チュムポーン、ラノーン、パンガー、プーケット、クラビー、スラートターニー、トラン、サトゥーン)