タイ工業省工業経済局(OIE)の8月30日発表によると、7月の製造業生産指数(MPI、基準年2016年=100)は前年同月比1.79%増の96.74で、タイの製造業が再び拡大したと明らかにした。設備稼働率は58.84%。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、OIEのクリット副局長は、28カ月ぶりの高水準となった輸出や、政府予算の支出加速、観光産業、オリンピックがプラス要因となったと述べた。オリンピックは食料や飲料、石油の売り上げを押し上げたという。
1~7月のMPIは、前年同月比1.4%減の97.69。設備稼働率は59.05%。
MPIが上昇した主なプラス要因はパーム油製造業で、前年同月比35.29%増加した。パーム油価格が世界的に上昇した時期に、生産量と輸出が増加した。ゴム製品生産は同14.70%増、一般機械製造は同26.91%増加した。
MPIに影響するマイナス要因は、消費者の購買力の弱さや家計債務、高水準の政策金利、エネルギー費用の高騰、海外からの低価格製品の流入などを挙げた。
7月の自動車製造は同11.11%減。電子部品・電子回路製造は同11.96%減少した。