タイ王立灌漑局は27日、バンコクを含むチャオプラヤー川流域11県の水路付近の住民に、ダムの水位上昇による放出に警戒するよう呼び掛けた。
バンコク・ポストなどの現地報道によると、同局はチャオプラヤー川の流量が毎秒1169立方メートルだと発表した。
ナコンサワン県ムアンナコンサワン郡の観測所では26日、チャオプラヤー川の流量が毎秒約1000立方メートル、支流では毎秒200立方メートルを観測。チャオプラヤーダムの水量が毎秒約1200立方メートル増加するため、同ダムから毎秒700~900立方メートルの範囲で放出。下流のアーントーン県のポーンペーン運河やアユタヤ県のバーンバーン運河、ノーイ川の水位が約0.4~0.8メートル上昇したが、氾濫はしていない。
ノンタブリー県のアピチャイ知事は26日、増水による被害が予測されるとして、県内の各機関に注意を促した。