日本人男性を狙って金銭をだまし取ったとして、タイ警察はトランスジェンダータイ人のウタイ・ナンタカン(48歳:通称エイミー)容疑者を逮捕した。タイでは日本人男性を狙った同様の犯罪が10年間続いており、被害総額は約2600万バーツ(約1億1185万円)。
現地メディアによると、被害を受けた日本人男性(36歳)が、トンロー警察署に被害届を提出したことが逮捕に繋がった。
男性がウタイ容疑者と知り合ったのは1月12日頃。ウタイ容疑者は香港からの旅行者だと話し、ホテルの宿泊料金などをねだったという。何度か会ううちに、ウタイ容疑者は男性に金を購入するよう促し、その後、約1500万バーツの現金に換金した。
警察によると、容疑者は主に日本人男性を狙い、旅行中に財布とパスポートを紛失したと声をかけ、新しいパスポート申請費や薬・治療費が必要だと訴えてお金をだまし取っていた。
容疑者は同様の罪で2015年に有罪判決を受け、2018年に釈放されていた。2011年からこれまでに、日本人73人から計2600万バーツを詐取した。被害者と被害額は以下の通り。
・2011年:被害者25人、被害額94万2000バーツ
・2012年:被害者9人、被害額216万6000バーツ
・2014年:被害者16人、被害額158万8000バーツ
・2015年:被害者2人、被害額33万バーツ
・2018年:被害者8人、被害額30万7000バーツ
・2020年:被害者6人、被害額29万3000バーツ
・2022年:被害者3人、被害額9万バーツ
・2023年;被害者1人、被害額1600万バーツ
・2024年:被害者3人、被害額407万2000バーツ。