タイの首都バンコクでは5月以降、日本人をターゲットにした「お金見せて詐欺」が増加し、被害の相談(都外を含む)が急増している。
外務省の海外安全ホームページによると、バンコク都内では以前から、ドバイから来たと称する男性(又は男女)から「お札を見せてほしい」などと声を掛けられ、やり取りをしている間に現金やクレジットカードを抜き取られる被害が発生していた。
(被害事例:海外安全ホームページより)
・ワットポーにて、ドバイから来たとする男女が「日本円を見たい」としつこく話しかけてきた(被害なし)。
・ヤワラート(チャイナタウン)付近のコンビニ内で、ドバイから来たとする子連れの中東系男性から、「この子に見せてあげたいので日本のお札を見せてほしい」と話しかけてきた(被害なし)。
・ホワイクワン地区の大型ショッピングセンター内にて、ドバイ人を名乗る中東系の男性に英語で国籍を聞かれ、日本人と答えたところ、仲間の女性も加わってきて、「日本に行きたいので、日本のお金を見せて」と言われた。お札を見せたところ、男性が何枚かを出し入れし、その間に女性が色々と話してきたが、後で確認したところ一万円札が抜かれていたことに気付く。
・チョンブリ県シラチャ中心部のデパート前にて、ドバイから来たとする男女から国籍を聞かれ、日本人だと答えたところ、「今度日本に行く予定だが、日本円を見たことがないので財布を見せてほしい」と流ちょうな日本語でしつこく言われた(「急いでいる」と断ったため被害なし)。
外務省は、見知らぬ相手から「お金を見せて」と話しかけられても、相手にせずその場を速やかに立ち去るよう呼び掛けている。