タイのセター・タビシン首相は3日、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相と、国境にある入国審査場で会談し、両国間の国境貿易と観光協力の強化について協議した。
MGRオンラインやバンコク・ポストの報道によると、両首相はタイ南部ナラーティワート県スンガイコーロックの入国審査場で会談。タイ・マレーシア・カンボジア・ベトナム・ラオス・ミャンマーを含む「6カ国、1つの目的地」観光キャンペーンを推進することで合意した。
また両首相は、同県とマレーシア・クランタン州の国境線であるスンガイコーロック川に、新橋を建造する二国間計画の進捗状況について議論。
新橋は全長116メートルで、ナラティワート県スンガイローコック群と、マレーシア・クランタン州ランタウパンジャンを結ぶ。タイ政府は2009年12月、スンガイコーロック川を渡る2本目の橋の建造計画を承認したが、計画は放置されてきた。タイは建設費1億6000万バーツを負担し、設計をマレーシアが担当。両国で最終設計を承認した。
新橋は既存の橋と平行して建造し、より多くの交通量を処理するため、2車線橋になる予定。
両首相は、国境地帯の経済発展についても協議。ソンクラー県とマレーシア・ケダ州を結び、両国のゴム貿易を促進する「ラバーシティープロジェクト」に必要な新道路や鉄道も議題に上がった。