今月22日から24日に日本を訪問したタイのセター・タビシン首相が「日本の皆さんに自慢したい」と積極的に着用していた服がある。深紅や朱色など赤をベースにした色鮮やかなチェック柄のシャツ。一体どんな製品なのか。
セター首相は22日、公式フェイスブックに「東京に到着しました」と投稿。ホテル周辺を散歩する写真と共に、「タイ芸術工芸振興協会のパーカオマーのシャツを忘れずに」とコメントした。
パーカオマーは、タイ東北部発祥の小さな格子模様の布。古くから入浴時や農作業、腰巻き、日よけなど多目的に使われてきた。別名「ふんどし」とも言われ、「田舎者」のイメージがあったが、現代ではカラフルなシャツやカバンなど様々な製品に進化している。
タイに帰国したセター首相は24日、フェイスブックに「パーカオマー+デザイン=世界級ファッション」と、パーカオマーの魅力について投稿。ファッション業界において優秀な素材で、ミラノやローマ、東京での散歩や仕事に自信を持って着用したと語った。
また海外で積極的に着用することで、製造関係者に自信と励ましを送りたいと述べた。パーカオマーを国内外で販売すれば、将来的に農閑期の農家の収入源として期待できるとしている。