タイ商務省が発表した貿易収支統計によると、4月のタイの輸出額は前年同月比6.8%増の232億7860万ドルに拡大した。プラスは2カ月ぶり。金・石油関連製品・武器を除いた実体部門は同11.4%増。輸入額は同8.3%増の249億2030万ドルで、貿易赤字は16億4170万ドル。
プラチャーチャート・トゥラキットによると、同省貿易政策・戦略事務局(TPSO)のプーンポン・ナイヤナパコーン事務局長は、世界的な市場価格の上昇により、農産物の需要が大幅に増加したことが輸出の上昇に繋がったと述べた。
4月の農産物と農工業製品の輸出額は、同2%増の49億4000万ドルで3カ月ぶりプラス。コメは91.5%増、ゴムは36.2%増、缶詰・加工魚介類は14.8%増、ペットフードは52.9%増、加工鶏肉は17.2%増、飲料は10.5%増、果物缶詰・加工果物は21.5%増、ソース・調味料は23.2%増となり、輸出を牽引した。
1~4月の輸出額は、前年同期比1.4%増の942億7390万ドル。実物部門は同3.7%増。
輸入額は同4.9%増の1003億9070万ドルで、貿易赤字は61億1690万ドル。
バンコク・ポストによると、プーンポン事務局長は、「5月はドリアンの季節で、特に果物の輸出は増加傾向が続くと予測している。第2四半期の輸出は0.81%増加する見込み。通年の輸出目標は、中東の地政学的緊張など予期せぬリスクが無い限り、1~2%増に維持している」と述べた。