タイ工業連盟(FTI)によると、4月の自動車生産台数は、前年同月比11%減の10万4667台で、特にピックアップトラック部門は同45.9%の大幅減、乗用車部門も同5%減少した。
タイ各メディアの報道によると、FTI自動車産業グループのスラポン会長は23日、生産台数減少の原因について、高レベルの家計債務と経済低迷による販売の落ち込みによるものだと述べた。購買力は依然、脆弱な状況で、工業生産指数(MPI)は数カ月にわたりマイナスが続いていると指摘。1~4月の生産台数は、前年同期比17.05%減の51万8790台だった。
一方、輸出向け生産台数は、前年同期比5.92%増の7万1928台で、総生産台数の68.72%を占めた。1~4月は34万5608台で、同2.93%減。
4月の国内新車販売台数は、前年同月比21.49%減の4万6738台。ASEAN地域ではマレーシアに次ぎ3位と低迷した。政府予算支出の遅れ、金融機関の自動車ローン基準の厳格化、購買力の低下が主な要因。
販売台数が落ち込む中、バッテリー式電気自動車(BEV)の累計登録台数は増加。4月30日時点で前年比187.38%増の16万7334台だった。