タイ商工会議所大学(UTCC)経済ビジネス予測センター(CEBF)の15日発表によると、4月の消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index:CCI、100以上が好感)は63.0で、前月から0.9ポイント下落した。減少は2カ月連続。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、タナワット会長は声明で、指数は依然として100を下回り、消費者は景気回復の遅れと生活費の上昇、国内外の政策金利引き上げ、東欧と中東の紛争長期化に不安を感じていると述べた。
同氏は、ソンクラーン期間中の消費は活発化したが、主に3つの要因により大きな景気刺激に繋がっていないと指摘。1つ目は、政府のディーゼル価格引き上げによる生活費上昇と、最低賃金引き上げによるインフレ懸念で、生活費指数は前月比2.3ポイント減の56.7だったと述べた。
2つ目は政治情勢で、政局世論指数は71.3と9カ月ぶり低下。内閣改造と元副首相兼外務大臣のパーンプリー氏の辞任が影響した。
3つ目は景気回復の遅れで、全体経済信頼指数は前月比0.9ポイント減の56.0。就職機会指数は同0.9ポイント減の58.9、将来収入信頼指数は同0.7ポイント減の71.5、現状消費者信頼指数は同0.7ポイント減の45.3、将来信頼指数は同1ポイント減の70.2だった。
また2024年通年の国内総生産(GDP)予測は、2.6~3.0%増。