タイのある学生がツアーバスで県外へ遊びに行き、初めて映画館やカフェを訪れる動画がツイッター(旧X)で拡散し、話題になっている。地方の若者は映画を観るために県外へ自動車移動する必要があり、都会と地方の平等な発達を願う声が上がっている。
マティチョンの報道によると、動画を投稿したのは18歳のティックトックユーザー「somporn.pitak」さん。東北部ノーンブワラムプー県から、バスで隣県のコーンケーン県へ行き、映画館とカフェ、ピザ屋、ケンタッキーフライドチキンを目指したという。
タイの地方では、電車やバスなどの公共交通機関の整備が遅れている。若者は映画館や買い物をするのに県外へ出る必要がある状況と同じように、「高齢者は都会の病院へ行くのに苦労している」というコメントもあり、街や公共交通機関の発達は平等に進めるべきだとの声が上がった。
動画の閲覧数は300万回以上。「地方の若者はまさにこの動画の通りだ。私が中・高校生の時、地元には映画館が無かった。県外の都会まで列車で移動して映画を観に行った。18歳で初めて映画館へ行ったというのは言い過ぎではない」「発展した都市に住むバンコク都民は、都心から自宅が約100キロメートル離れた地方の若者の生活を想像できないだろう」など、多くのコメントが寄せられた。