タイ商工会議所大学(UTCC)経済ビジネス予測センター(CEBF)の発表によると、2月の消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index:CCI、100以上が好感)は63.8で、過去48カ月で最高を更新した。上昇は7カ月連続。クルンテープ・トゥラキットが報じた。
項目別では、全体経済信頼感指数は57.7、就職機会信頼感指数は60.4、将来収入信頼感指数は73.2で、全項目で上昇した。
同センターのタナワット会長は、政府の景気刺激策や外国人旅行者の増加、農産品価格の改善などが指数を押し上げたと説明。一方、消費者は依然として、中東の戦争の長期化による世界経済の減速を懸念していると指摘した。
また、民間企業を対象にした2月の信頼感指数は55.0で、前月から0.2ポイント改善した。政府が導入した電子レシートなどの経済政策や、外国人旅行者の増加が要因。一方で、金融政策委員会が政策金利を維持し、2024年の国内総生産(GDP)目標を引き下げたことを不安視している。
タナワット会長は今年第1四半期のタイ経済について、約2%の成長が見込まれると述べた。第2四半期にはより明確に回復し、2.5~3%成長すると予測した。2024年度の国家予算が投入されるほか、21日間に渡って開催されるソンクラーン祭りがGDPを刺激するとした。ソンクラーン期間中の資金流通は、前年比で約500億バーツ増加する見込み。