タイ商工会議所大学(UTCC)経済ビジネス予測センター(CEBF)の13日発表によると、1月の消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index:CCI、100以上が好感)は62.9で、過去47カ月で最高となった。上昇は6カ月連続。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
項目別では、全体経済信頼感指数は56.9、就職機会信頼感指数は59.5、将来収入信頼感指数は72.2で、いずれも昨年12月から改善した。
同センターのタナワット会長は、政情の安定化により指数が上昇したと述べ、政府が今年上半に経済刺激策を具体化できれば、タイ経済の成長に大きく影響するとした。
同センターは、今年のタイGDPを3~3.5%拡大すると推定。条件を満たす国民に1万バーツを配布する経済政策「デジタルウォレット」の効果を含んでいないため、政策が実現すれば、タイ経済は最大4%成長する可能性もある。
また、今年の訪タイ旅行者数は3500~4000万人と予測。2月時点で約400万人を達成し、タイ経済に重要な刺激となっている。
一方、消費者信頼感指数は依然として100を下回って推移。消費者は、経済回復の遅れや生活費高騰、タイと世界の政策金利の引き上げ、ロシアとウクライナの戦争、イスラエルとハマスの対立などを懸念。購買力に心理的悪影響を及ぼしていると指摘した。