日本、タイ、ベトナム、インドネシア、アメリカ、中国のZ世代を対象にしたアンケート調査で、タイなど東南アジア3カ国では日本ブランドに対し、「高品質」で「クリエイティブ」なイメージを持っていることが分かった。
インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービス会社ヴァリューズ(東京都港区)が、8月から9月にかけて、20~29歳の男女2398人を対象に調査を実施。Z世代のインターネット利用実態や、価値観・理想のライフスタイルに関する比較調査を行った。
日本ブランドに対して、「高品質」「クリエイティブ」「シンプルで洗練された」というキーワードが上位に入った。なかでも東南アジアのZ世代からの信頼性は高く、ベトナムは55%、タイは40%、インドネシアは37%が「信頼性がある」と評価した。一方、中国とアメリカのZ世代からの信頼性は共に17%で、相対的に高くないことがうかがえた。
インターネット利用に関しては、各国でパソコンよりもスマートフォンの保有率が高く、中国は94%、アメリカは93%、ベトナムは91%、タイは88%、日本は80%、インドネシアは78%だった。
タイZ世代のデジタルデバイス保有率は、1位:スマートフォン(88%)、2位:ヘッドフォン(67%)、3位:パソコン(62%)、4位:タブレット(50%)、5位:デジタルカメラ(28%)だった。日本は1位:スマートフォン(81%)、2位:パソコン(51%)、3位:ゲーム機(43%)、4位:ヘッドフォン(24%)、5位:タブレット(23%)だった。
「親との関係」に関しては、「友達のような関係」だと感じているZ世代は、タイと中国、ベトナム、インドネシアで7割以上、アメリカで6割以上、日本で3割以上だった。また、タイをはじめとする東南アジアや中国のZ世代の8割以上が「両親に育ててもらった恩に応えたい」と考えている一方、日本では3割以上に留まった。