世論調査会社イプソス(日本オフィス:東京都港区)が20日発表した「2024年グローバル予測」によると、「世界経済は2023年よりも2024年の方が良くなる」と答えたタイ人は、世界5位の68%だった。世界平均は50%で、昨年から4ポイント上昇。1位はインドで85%、日本は最下位で30%だった。
「2024年は2023年よりも自分にとって良い年になると楽観している」と答えたタイ人は、世界11位の77%だった。世界平均は70%で、昨年から5ポイント上昇。1位はインドネシアで91%、日本は最下位で39%だった。
世界平均は、過去10年間で最低の数値を記録した2022年に比べて好転した。
同社代表取締役社長の内田俊一氏は、「ウクライナ侵攻や物価高など、最悪とも思える2023年に比べ、来年は世界的に楽観的な見方が強まっている」と述べた。「日本は円安や物価高、社会保障費の増加などの不安要素が影響し、期待感が最下位となった。しかし、インフレ率は先進7カ国(G7)で最も低く、良くコントロールされている。プラス面よりもマイナス面に着目し、改善しようとする文化的特徴や国民性も、世界最下位の結果に繋がっている」と推測した。
調査は10月から11月にかけて、タイなど世界34カ国2万5292人を対象に実施した。