在タイ日本大使館は22日、2025年10~12月のタイの治安と一般犯罪に関する情勢傾向を報告した。国境紛争の影響で緊張が続くカンボジア国境付近には、外務省が危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」を発出しているため、渡航しないよう呼び掛けている。
同大使館によると、タイとカンボジア両軍の衝突は昨年7月24日に発生。同28日には停戦合意が成立し、10月26日に共同宣言を署名したが、国境付近では地雷の爆発や散発的な銃撃が発生。12月7日に両国国境付近の数カ所で再び両軍の衝突が発生した。
12月27日に両国は再び停戦合意し、一定の沈静化が見られるが、現在も緊張状態が続いている。
外務省は、カンボジア国境の7県(シーサケート県、スリン県、ブリーラム県、ウボンラーチャターニー県、サケーオ県、チャンタブリー県、トラート県)の国境50キロメートル以内に危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」を発出。同大使館は、対象地域に渡航しないよう呼び掛けている。
タイ深南部のテロ情勢に関して、同期間に深南部(ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県、ソンクラー県東部)では、イスラム武装勢力が関係すると思われる銃器・爆発物を使用した事件が月平均約8件発生。
外務省は、ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県、ソンクラー県の一部(ジャナ、テーパー、サバヨーイ各郡)に危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」を発出している。ソンクラー県の他の各郡には、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」の危険情報を発出している。
同期間に届出があった邦人の犯罪被害は30件。前四半期と比較して8件減少した。被害の内訳は多い順に、スリ、詐欺。
また、タイ警察は同期間に、入管法違反などの容疑で邦人11人を逮捕。邦人2人が退去強制となった。