タイ商務省貿易政策・政策事務局(TPSO)が12日発表した、国内観光計画に関する調査によると、観光のハイシーズンを迎えた11~12月に旅行を計画している人は昨年よりやや増加したことが分かった。最も人気の旅行先は北部地域で、1回の旅行の1人当たりの消費額は1万バーツ。カオソッド・オンラインが報じた。
TPSOのプーンポン氏は、「旅行の計画がある」と答えたのは32.2%で、昨年の30.3%から微増。経済的負担から、多くの人は消費を控えて旅行計画を立てていないと説明した。
旅行を計画している人は、「公務員」が43.1%、「会社員」が41.9%、「学生」が40.3%。月給5万バーツ以上が47.4%、3万~5万バーツは43.1%だった。バンコク首都圏に住む人の割合は52.9%で、他地域に比べて購買力が高いことがうかがえた。
旅行計画がない人は、昨年と同様、「経済的負担」「商品・サービス価格」「旅行を好まない」という3つの不安要因があった。
旅行の目的地は、昨年と同様、北部地域が42.6%と最も多かった。涼しく過ごしやすい気候や、美しい景色の観光地が人気を集めた。続いて中部は15.7%、南部は15.3%だった。
旅費に関しては、昨年と変わらず1人当たり5千~1万バーツを予定している人が42.1%。1万バーツ以上は33.2%で、昨年の26.5%より増加した。
旅行中の不安要素は、「交通渋滞」が58%、「通常より高値の商品・サービス価格」が46.7%、「観光地の混雑」が46.2%だった。