タイを代表する祭りの1つで、毎年4月にタイ全土で行われる「ソンクラーン」祭りが6日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に認定された。タイ各メディアが報じた。
報道によると、ボツワナで開催されていた無形文化遺産の保護に関する政府間委員会の第18回会合で発表した。ユネスコはソンクラーンについて、「不幸を象徴的に洗い流し、来年の繁栄を祈り、家族と再会し、先祖や高齢者を敬う時期で、コミュニティの協力や団結を促進している。高齢者や家族の重要性を強調することで、孤独や社会的孤立と闘う助けとなっている」と解説した。セター首相は、政府と国民を代表して深い感謝の意を表明した。
タイ国政府観光庁によると、ソンクラーンは、太陽の軌道が12ヶ月の周期を終え、新たに白羊宮(おひつじ座)に入る時期を祝う伝統行事。仏像や仏塔、年長者などの手に水を掛けて清める伝統的な風習が受け継がれ、一年で最も気温が上がる季節の暑さしのぎとしても親しまれてきた。
近年では、街で通行人同士が水を掛け合って楽しむ「水かけ祭り」として知られるようになり、バンコクやタイ各地で独自のイベントが開催され、多くの旅行者が訪れている。
現在のソンクラーンは、毎年4月13日〜15日の3日間で実施。タイの祝日に定められている。