英音響機器メーカーのマーシャル・グループ(本社:スウェーデン・ストックホルム)は16日、タイの首都バンコクのチャルーン・クルン地区の中心部に、新たな音楽文化拠点となる複合施設「マーシャル・ライブハウス・バンコク(Marshall Livehouse Bangkok)」をオープンした。
同グループによると、新複合施設は4階建てで、チャルーン・クルン通りソイ36番地186に位置。オープンから1週間にわたり、各種ライブパフォーマンスやコミュニティイベントを開催する。
施設の1階は、City Boy Coffee Standが運営するステージ&バー。日中はカフェとしてコーヒーを、夜は本格的なバーとして酒を提供。臨場感あふれるライブミュージックを楽しめるスペースとなっている。
2階は、マーシャルの音響機器の購入者を対象としたヴァイナル リスニングバー&ギアハブで、製品のサポートをする。柔軟に使えるワークショップスペースも備え、音楽を楽しめるヴァイナル リスニング バーも備えている。
3階は、マーシャル製品を完備したリハーサルスタジオ2室。地元ミュージシャンからツアー中のアーティストまで、ツアー準備や楽曲制作のために手頃な料金で利用できる。
4階は、展示会や音楽ショーケース、コミュニティ主導イベントなど、多目的に活用できるイベントスペース。
マーシャル・ライブハウスのミュージック&カルチャー責任者であるHataichanok "Pan" Uttaburanont氏は、「バンコクは長らく東南アジアの音楽都市として栄えてきたが、地域のクリエイターたちが交流し、創作を共有できる場がまだ不足している。地元の音楽コミュニティにツールや空間、世界へ羽ばたく機会を提供し、力を引き出したい」と語った。
同グループのJeremy de Maillard代表は、「草の根活動から世界の大舞台、新進クリエイターから伝説的ミュージシャン、小さなインディーズ会場からスタジアムまで、あらゆる人々を支えてきた。世界中のミュージシャンと音楽ファンの声を響かせ続けることが一貫した使命だ」と話した。