紀文食品(東京都中央区)が8日発表した世界4カ国(タイ・フランス・アメリカ・ブラジル)の「新年(正月)の実態調査」によると、タイでは新年に「ムーガタ(タイ式焼き肉)」や「カオチェー(冷やしがゆ)」などを食べると回答した人が多いことが分かった。
調査によると、正月の時期について、タイでは「1月」と答えた人が65.7%と最も多かった。ソンクラーン祭りがある「4月」が14.3%、「12月」が4.3%と続いた。他の3カ国も「1月」が最多で、フランスは75.7%、アメリカは81.9%、ブラジルは56.2%だった。
正月にすることについては、タイでは「旅行をする」、「仏様に敬意を表して功徳を積む」、「水をかける」、「年上の親戚に電話する」、「施しをする」など、仏教国の国柄を反映した回答があった。
フランスは「パーティーやダンス、家族と過ごす」、アメリカは「ボールドロップ(カウントダウンイベント)を見る、パーティーや花火をする」、ブラジルは「パーティーをする、海にいく、花火を見る」などの回答があった。
正月に食べるものについては、タイはタイ式焼き肉の「ムーガタ」や冷やしがゆの「カオチェー」、肉とハーブの和え物「ラープ」、葉に餅のようなものを包んだ、ろうそくのような形の菓子の「ろうそく菓子」、「子豚の丸焼き」などの回答があった。
フランスはカキやフォアグラ、アメリカはブラックアイドビーンズ(黒目豆)やブドウ、ブラジルはレンズ豆やバーベキューが多かった。ブドウは、大晦日に12粒食べると幸福になるというスペインの風習がルーツだという。
調査は、世界4カ国(タイ・フランス・アメリカ・ブラジル)の各国男女210人を対象に、タイは6月23日から30日、フランスは7月21日、アメリカとブラジルは6月23日に実施した。