カオソッド・オンラインの報道によると、タイ工業省工業経済局(OIE)は11月30日、2023年のタイ製造業生産指数(MPI、基準年2016年=100)を、当初予測の4~4.5%減から4.8%減に下方修正した。工業部門の国内総生産(GDP)も、当初予測の2.5%減から3%減に縮小した。2024年のMPI指数と工業部門GDPは、2~3%拡大すると予測した。
主要取引国との国際貿易は回復傾向。主要経済大国は政策金利の引き上げを控え、民間投資も拡大する可能性が高く、プラス要因となった。継続的に発表されている政府の生活・経済支援策も、来年にはより明確化するとした。
一方、長期的な世界経済の減速は、依然として監視の余地があり、地政学的緊張がサプライチェーンに広範な影響を与える可能性があると指摘した。生産コストや生活費、企業・家計債務が高水準にあることも注意が必要だとした。
10月のMPI指数は、前年同月比4.29%減の89.38だった。設備稼働率は56.83%。今年1~10月のMPI指数は、前年同期比5.04%減で、設備稼働率は59.53%。
高水準にある家計債務問題により、国内経済の回復は緩やかに推移。中国人観光客数も目標に届いていない状態で、訪タイ旅行者数に影響している。