イスラム武装組織ハマスによるイスラエル攻撃をめぐり、タイ外務省は29日、国連総会でタイ人が殺害される映像が公開されたことついて、犠牲者や遺族への敬意と配慮を欠くと非難した。
バンコク・ポストの30日付報道によると、映像はイスラエルのギラド・エルダン国連大使が26日、ハマスとイスラエルの衝突に関する国連総会の特別会合で、演説中に公開した。被害者はタイ人労働者だという。政府は、映像に関する事実を収集しているという。
セター首相は、残虐な映像は一般に公開されるべきではなかったと述べた。またハマスに拘束されているタイ国民について、解放へ向けた協議が進行中で、閣僚が中東を訪問する予定だとした。
同省は公式フェイスブックで、「国籍を問わず、罪の無い民間人の殺害を非難する」と声明を発表し、すべての人質の即時解放を改めて要求した。