タイで普及が進む電気自動車(EV)の充電ステーションをめぐり、充電中と見せかけて駐車場として利用するケースが増え、社会問題になっている。EVステーション側は、罰金の警告板を出すなど、対応に苦慮しているという。スプリングニュースが報じた。
EVタイ協会は22日、フェイスブックページで、スーパーマーケットのビッグC店舗に設置された警告板の画像を投稿。敷地内のEV充電ステーションを、ただの駐車場として利用する人に対し、1000バーツの罰金を課すと警告。充電完了後も車を移動せず、駐車し続けた場合も罰金の対象になるとした。
投稿に対し、「全EVステーションで対処すべき」と賛同する声や、「障碍者用の駐車場に停めた車を移動させる方が難しい。今回の目的外駐車で困るのは資本家だから、すぐに対策を思いつくだろう」など皮肉めいたコメントもあった。
特に、EV充電ステーションが増加した2022年から2023年にかけての年末年始は、充電目的以外の駐車が増えたという。一部のステーションでは、監視の警備員を配置するなどの対策を取るという。