日本政府は、タイ東北部ナコンラーチャシーマー県ワンヒン町に、総額252万2000バーツを支援した。住民の生活の質の向上へ向け、干ばつ対策と治水事業のための油圧ショベル1台を整備する。
支援は草の根・人間の安全保障無償資金協力によるもの。在タイ日本国大使館によると、油圧ショベルの支援で、同町内に年間で貯水システム10カ所、排水システム200カ所の設置が可能になる。町の干ばつ・水害が改善され、適切な量の生活用水や農業用水が供給されるようになり、住民約4500人が安全で安定した生活を送ることができるという。
同県ワンヒン町で16日、引渡式典が行われ、サヤム・シリモンコン・ナコンラーチャシーマー県知事や同大使館の大場雄一次席公使ら関係者が出席した。
同大使館によると、同県はタイの中では降水量が少なく、盆地地形のワンヒン町は上流の地域が先に水を使用するため、乾季の干ばつ被害が深刻。一方、雨季は盆地が影響し、町に水が集中して水害が発生しやすく、毎年被害を繰り返しているという。