プラチャーチャート・トゥラキットの20日付報道によると、タイ中央銀行(BOT)は、年間8時間以上のモバイルバンクのシステム障害を規制する予定で、復旧時間を2時間以内に制限することも含まれているという。近く官報で発表する。各銀行には1年の準備期間があるという。
BOT金融消費者保護・決済システム担当のシリティダー氏によると、BOTは各銀行に対し、システム障害について意見を聴取。各銀行と利用者のサービス提供に関する合意である「サービスレベル合意」の基準で、システム障害を年間8時間に抑えるとした。2023年第3四半期末までに発表し、1年間の猶予後、2024年末から有効になる予定。
同氏は、システム障害が年間8時間未満の銀行もあるが、依然として8時間を超える銀行もあると述べた。システム障害の統計によると、2023年第1四半期に障害が発生した銀行は1~2行のみで、第3四半期はさらに改善すると予測した。
サイアム商業バンク(SCB)のデジタルバンキング最高経営責任者のチャーリー氏は、BOTの新規制について、昨年末から議論と改善を続けてきたと述べた。SCBの今年上半期の障害時間は合計60分で、平均稼働率は99.97%。BOTの基準である99.90%を上回っているとした。