エスニック文化や食の普及活動を行う一般社団法人日本エスニック協会は、「5月29日(S29)エスニックの日」に合わせ、「日本エスニック協会が予測する“この夏絶対流行する!エスニック食“ランキング」の結果を発表した。タイ料理「プーパッポンカリー」「ラープ」の2メニューと、マレーシア・シンガポール料理「バクテー」が同率1位にランクインした。
同協会によると、蟹のカレー粉炒め「プーパッポンカリー」は、ポルトガルからインド、中国を経由して伝わった料理で、中華系タイ料理店やシーフードレストランで人気のメニュー。ぶつ切りにした蟹と卵をスパイシーなカレー粉で絡め、チリインオイル(にんにく・玉ねぎ・唐辛子・干し海老を炒めたオイル)を加えることが特徴。日本人にもなじみやすい具材と、辛くないエスニック料理として注目されている。
「ラープ」はタイの東北地方(イサーン地方)発のスパイシーサラダで、肉や魚などをハーブ、唐辛子、ナンプラー、ライム、煎り米粉で和えたもの。サラダ感覚で食べられることや、具材のアレンジができることなどから、日本でも総菜専門店が取り扱うなど認知度が増しているという。ラープ味のスナック菓子も、お土産として観光客に人気となっている。
「バクテー」はマレーシア・シンガポールで食べられている中華系漢方スープ。一般的には豚スペアリブを使ったスープだが、マレーシアは福建式で数種類の漢方を使用し、スープの色が濃いという。シンガポールは潮州式で、胡椒やニンニクを効かせた透明感のあるスープになっており、見た目と味が異なっている。
調査期間は5月12日(金)から21日(日)。100人を対象に実施した。